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国をつくるという仕事

今年読んだビジネス書の中で、私にとってのベスト1を紹介します。

『国をつくるという仕事』西水美恵子著(英治出版)

http://www.eijipress.co.jp/book/book.php?epcode=2054

です。

西水さんは、世界銀行の副総裁を勤めていらっしゃいました。

世銀時代に主として貧しい国々を巡っていらっしゃいましたが、その時の経験をまとめたのが本書です。

『選択』という雑誌に連載していたエッセイをまとめたものなので、読まれた方も多いのではないかと思います。

西水さんは、元々プリンストン大学で研究者としての人生を歩んでいました。
それが3年に一度の研究休暇に入る折、世銀で働いてみないかとの誘いを受け、ひょんなことからエジプトの貧民街に足を運ぶことになりました。
そこで出会った悲劇的な出来事が、彼女の人生を大きく変えることになりました。
その時の辛い思いを、西水さんはこんな言葉で語っています。

「誰の神様でもいいから、ぶん殴りたかった」

悲しみは深く深く彼女の心に突き刺さり、それから10年間、自分の夫にすらそのことを話すことができませんでした。

そして、自分のやるべきことは貧困と闘うことと思い極め、学窓に戻らずに世銀に残ることを決断したのです。

彼女が出会った貧しい国々のリーダー達、そして貧民街の人々。

私腹を肥やすことに余念がない政治家もいれば、国の未来作りに人生をかける素晴らしいリーダー達もたくさんいました。

私もリーダーシップに関するビジネス書は数多く読んできましたが、経営学の大先生が唱える、知ったフリしてくさいリーダーシップとは次元が違います。

それは、命がけのリーダーシップです。

リーダーシップについて思いを巡らせたことのある方には、是非お読みいただきたい本です。
特に、日本のおぼっちゃまな政治家には読んで欲しい。

胸を切り裂くような深い感動が、津波のように押し寄せてくると思います。

実際、電車の中で読みながら、何度も涙を堪えることになりました。
最終章を読み終える時には、声を出して泣きそうになったくらいです。

以下のサイトで、その西水さんと田坂広志さんの対談を聞くことができます。
一時間半の長い番組ですので、年末年始の夜長にでもぜひ聞いてみてください。

http://www.sophiabank.co.jp/audio/japanese/2009/11/post_257/

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